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姿勢の変化は歩行動作も変化させる!?
腹圧という言葉は聞いたことがありますか?
人間の身体は基本的には骨格で支えられていますが、お腹は骨格で守られてはいません。それでも中の内臓が潰されずに活動できるのは腹圧によって膨らんだ腹膜を腹筋や背筋で囲むことで、守っているからです。
この腹圧が弱くなると、腹膜という袋が萎んでしまい、当然筋肉の負担が増えることになり腰痛の大きな原因となります。さらに、腹圧という袋が萎んでしまうことで内臓が圧迫されるため、働きが落ち、代謝も下がります。このように、腹圧の低下は身体に対して様々な悪影響を及ぼすのです。
姿勢が整うためには腹圧と呼ばれる腹部周囲での内圧が高まり安定する必要があるのです。腹部の上には横隔膜、下には骨盤底筋、前〜側方へは腹横筋・腹斜筋、後面には多裂筋といった筋肉があり、体幹のインナーマッスルとして姿勢の安定に寄与しています。
歩くために必要な下半身・股関節周囲の筋肉は脊柱〜骨盤に付着しており、土台となる体幹部分が安定することでより効率的に本来に力を力を発揮することができます。また、体幹が安定することで歩行中に地面との間で生じる床半力が高まるとともに、床反力の方向も適正化され、歩きときに軽く感じたり歩きやすく感じるでしょう。動きの変化の他、各関節への荷重ストレスは軽減され、足腰への痛みの軽減にもつながります。
この度、ご本人様の1番の希望は姿勢改善でした。介入後では姿勢変化のほか、歩行動作への改善もみられさらによろこばれました。波はあろうとも、さらに持続できるように運動のみならず、生活上での自己管理を進めていただけるようお伝えしております。
姿勢改善、そして、歩行動作改善へは体幹内の腹圧への介入は大切な要素です。枝となる手脚の問題で合っても、体幹という体の幹が適正に活躍してこそ機能を果たします。この腹圧へは横隔膜が大きく関与していますので、呼吸そのものへの介入も含めご指導、誘導させていただいております。